夜噺

 

毎年楽しみにしている年末恒例行事、

先生宅の茶事、夜噺に寄せていただいて参りました。

 

茶事にもいろいろありますが、

私はこの年の瀬の迫った寒い晩におこなわれる夜噺がとくに好きです。

 

夜噺は日本人の美意識の結晶のような時間と空間を体験させてくれます。

和蝋燭の柔らかい光に照らし出される、必要最小限のモノが、音が、香りが、

つやめかしく、どこか儚く、

けれども力強い存在感で五感に語りかけてきます。

 

そして、

席主と客、客と客との阿吽の呼吸で、無駄のない心遣いのやり取りが交わされていく…

日本人の感性のひだの細かさに、感嘆せずにはいられない世界です。

 

いつか館の催事で

この日本ならではの美しい世界観を体験していただける企画をとりあげたいな、

と、都度思うのですが…

もっと心身ともに修業を積まないと…無理そうです。

茶事のたび、膨大なお手間とお心を割いてくださる、先生と若に感謝。

 

そして、今年の終わりも無事迎えられそうであることに、

今年一年お世話になった皆様に…

あらためて、感謝。