実体のないもの

 

ブログをはじめて1年になる。

先日、不具合が発生して、今まで書きためてきたものが消えてしまった。

”書きためて”という表現自体、正しくないものかも知れない。

実際には何も”書いて”はいないのだし、

目に見え、理解できる形に置き換える機構を失ってしまった今となっては、

残ったデータも、意味不明な記号の羅列でしかない。

あるとおもっていたものが、実際には無かった

という、現実をあらためてつきつけられ、

なんというか、ぽかーん。。。とした。

 

ITの発達によって、ひどく便利な世の中になった。

ありがたいと思う。

一方で、実体のあるものと向き合う機会を失い、

次第に仮想の存在に対して何の不信感もいだかなくなっていく、、、

そんな自分の姿にふと気付いたとき、

うすら寒いような感覚を覚えるのは、私が歳をとったからだろうか?

こうして、ほとんど何の労力も必要とせず、

不特定多数の人々に向けて一方的に情報を発信できることも、

おもえばとても不自然な状況かもしれない。

 

一日中バーチャルな空間に身を浸すようになったとき、人は

自分が生きていることをどんなかたちで確かめるのだろう。

どんな瞬間に実感するのだろう。

自分の生き様や、生きたあかしを実体にして残そうとする

人間らしく儚い試みも

そのころには絶滅危惧の状況に陥っているのだろうか

それともむしろ、今よりさらに必要とされているだろうか。。。