月別アーカイブ: 2013年12月

実体のないもの

 

ブログをはじめて1年になる。

先日、不具合が発生して、今まで書きためてきたものが消えてしまった。

”書きためて”という表現自体、正しくないものかも知れない。

実際には何も”書いて”はいないのだし、

目に見え、理解できる形に置き換える機構を失ってしまった今となっては、

残ったデータも、意味不明な記号の羅列でしかない。

あるとおもっていたものが、実際には無かった

という、現実をあらためてつきつけられ、

なんというか、ぽかーん。。。とした。

 

ITの発達によって、ひどく便利な世の中になった。

ありがたいと思う。

一方で、実体のあるものと向き合う機会を失い、

次第に仮想の存在に対して何の不信感もいだかなくなっていく、、、

そんな自分の姿にふと気付いたとき、

うすら寒いような感覚を覚えるのは、私が歳をとったからだろうか?

こうして、ほとんど何の労力も必要とせず、

不特定多数の人々に向けて一方的に情報を発信できることも、

おもえばとても不自然な状況かもしれない。

 

一日中バーチャルな空間に身を浸すようになったとき、人は

自分が生きていることをどんなかたちで確かめるのだろう。

どんな瞬間に実感するのだろう。

自分の生き様や、生きたあかしを実体にして残そうとする

人間らしく儚い試みも

そのころには絶滅危惧の状況に陥っているのだろうか

それともむしろ、今よりさらに必要とされているだろうか。。。

 

 

 

『 色へんげ!』

 

去る11月24日、

「犬山城下町文化学」no.02 -色へんげ、伝統の本絵具で絵付体験-

という素敵なタイトルのもと、

今年も当館にて、ニワ里ネットさん主催のワークショップが開催されました。

講師は犬山焼窯元・七代尾関作十郎立志さんと奥様の佳子さん。

七代尾関作十郎立志さん

尾関立志さん
阿部寛さん似です(断言)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、ワークショップ前半は犬山焼の意匠の由来や変遷などについてのお話。

教材①

 

 

 

 

 

 尾関ご夫妻手作りの教材を、目で見て、触って、納得です。

勉強がすんだら、和菓子と抹茶で一服。

2013.11.24.犬山焼WS_8817

 

 

 

 

 

桜屋さんの御菓子

桜屋さんのお菓子は蕎麦じょうよう
鼓にもみじ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年は、お茶を嗜む大和撫子ニワ里最終兵器女子が加わって、

水屋の手際は最強でした。

雲錦手茶碗をみる人

 

 

 

 

 

一服したあとは、犬山焼の茶碗を眺めながらしばし歓談。

その間にせっせこスタッフは絵付け作業の準備です…

2013.11.24.犬山焼WS_8877

 

 

 

 

 

なんといってもこのワークショップの醍醐味は

普段なかなか使わせてもらえない本絵具で、絵付けが体験できてしまうところ。

教材②

墨汁で練習

 

 

 

 

 

 

 

しかし、2、30分練習したところでそう容易くはいかないのです。

私なぞ、「これは…?」 という抽象ここに極まったりなもみじになってしまいましたが、

尾関さんが(泣き付かれて嫌々)リカバーしてくださいました。さすがプロ~

筆を持って…

赤い紅葉を描く

 

 

 

 

 

 

 

↓あとは焼かれるのを待つだけの完成一歩手前品たち。

焼成待ち

 

 

 

 

 

室内も紅葉真っ盛りですね(✧≖‿ゝ≖)(うまいこと言った)

さて、しかしこれで終わりではありません。

本絵具で描いた絵は、焼くと「色へんげ!」(忍法みたいだ)で、

鮮やかな赤と緑のもみじに生まれ変わるのです。

ワークショップ終了後も新たな楽しみが待っている、

なんとも粋な企画ではありませんか。(自画自賛)

 

それはさておき、

帰り際に参加者の方がかけてくださったお言葉が、とてもうれしく胸に残りました。

「久しぶりに童心にかえった」

素敵な響きです。

また来年もみなさまとご縁がありますように…

楽しい時間をありがとうございました!

 

 

 

 ***

もちろん、

お二方がいらっしゃらなければあり得ない企画でした、笑顔の素敵な癒し系尾関ご夫妻、

 体調のおもわしくない中かけつけてくださった、いつも童心を忘れないニワ里のダンディ赤塚理事長、

 シュールなやりとりと笑顔が素敵な、ナイスチームワークニワ里メンバーの皆さん、

 またまた素敵な写真を沢山撮ってくださった、尊敬してます謙虚すぎる写真家(笑)中野耕司さん、

 にも感謝感謝!!